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2009年4月13日

CT+術前シミュレーションをする理由

コンピュータで手術を再現当院では、最先端インプラント術前シミュレーションソフト(Simplant Pro)を導入しています。

レントゲンだけで充分だ、という先生もいます。
実際のところ、CTや術前シミュレーションを行わなくても、インプラント手術は可能です。
ではなぜ、当院がCTや手術前のシミュレーションを重視しているのか、その理由をお話したいと思います。

インプラント治療前にCT撮影を行うことは、世界的な常識になりつつあります。
CT撮影により、骨の幅・神経の位置、骨の密度など、さまざまな状態がわかります。
さらに当院では、インプラント術前シミュレーションシステム(Simplant Pro)を使用し、骨の状態を3Dグラフィックで再現、正確なインプラント治療計画をたててから、手術を行います。

術前シミュレーション02もしレントゲン画像だけを根拠に手術して、実際の骨の幅・厚みがイメージしていた状態とは違っていたら・・・思わぬリスクを招くでしょう。(予定していた長さ・太さのインプラントが使えない、埋める位置を変更しないといけない)
もしかすると、手術が中止になるかもしれません。

例えば、下あごにインプラントをするとします。
骨の中には、下顎管という神経、動脈、静脈の束がありますが(図の赤い管)インプラントをしっかり埋めようとするあまり、この下顎管を傷つけてしまうと、大変なこと(麻痺・しびれ)が起きてしまいます。

術前シミュレーション01これらを防ぐのが、インプラント術前シミュレーションシステムです。
CTデータを3次元的に解析することで、神経までの距離・インプラントの長さ・太さ・方向・角度が正確にわかりますから、患者さまにもっとも適合するインプラントを1本1本、確実に選択することができるのです。

これはインプラントをより長く使っていただくための必要条件でもあります。当院では、全てのインプラント手術に対し、CT撮影及び術前シミュレーションを行っています。

ドリルを使わないインプラント手術(OAM式インプラント埋入法)

ドリルを使わないインプラントインプラントの手術というと、「ドリルで骨を削る」イメージがあると思います。
歯科用ドリルで物理的に骨を削るため、熟練した専門医であれば、手術は安全かつ短時間で終ります。
しかし、もともと骨の量が少ない患者さまの場合、非常にシビアな手術になる可能性がありました。

そのようなケースにも安全に対応するため、当院では「ドリルを使わない手術(OAM式インプラント埋入法)」を導入しました。
ドリルを使わないため、音や振動がなく、心理的に安心できます。
また、骨をほとんど削らないため傷は小さく、痛みも少ない手術になります。

OAM式インプラント埋入法の特徴

OAM式インプラント埋入法の技術的な特徴は、「骨を削るかわりに、骨をひろげる」ということです。
人間の骨は、粘膜に比べれば硬い組織ですが、コンクリートと比べれば、かなり柔軟かつ弾力性に富んでいます。

治療は、はじめに鍼灸治療で用いるような細い針を用い、骨表面に1㎜にも満たない小さな穴を開けます。
その後、特殊な装置を使って徐々に穴をひろげ、最後にインプラントを埋入します。
弾力性のある骨は、内側から押しひろげようとする力に反発し、インプラントをしっかりと締めつけます。
そのため、少々骨が柔らかくてもインプラント周囲の骨密度が高くなり、強力な固定力を得ることができます。

OAM


OAM式インプラント埋入法は、骨が少なく治療が難しいケースでも、安全にオペをすることができる反面、骨のかたさ・量が充分にある場合は、歯科用ドリルを使った方が、遥かに時間を短縮できます。
当院では、CT撮影で骨の状態をチェックする際に、経験豊富な専門医が適切な診断を行っています。


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